利益相反・COIについて

利益相反(Conflict of Interest: COI)に関する基本⽅針

本学会は、1990年の設⽴以来、泌尿器科における内視鏡⼿術・腹腔鏡⼿術・ロボット⽀援⼿術を中⼼とした低侵襲⼿術の発展と普及に尽⼒し、会員の教育と医療安全の推進を最⼤の使命としてまいりました。これらの活動を進める過程では、産学連携をはじめとする多様な協⼒体制が不可⽋であり、そこから新しい技術や知⾒が⽣まれてきました。

⼀⽅で、産学連携に伴い、研究者や医師が学術的・倫理的責務を果たすことで得られる成果の社会への還元(公的利益)に加え、企業等との関係から⾦銭的利益、地位、利権といった私的利益を得ることもあり得ます。この両者が研究者個⼈に同時に生じる状態を「利益相反(COI)」と呼びます。

COIは必ずしも不正や不適切な⾏為を意味するものではありません。しかし、適切に管理されなければ、研究成果や学会活動の信頼性低下、社会からの信⽤失墜、さらには患者の安全性や医療の質に悪影響を及ぼす可能性があります。

そこで本学会は、学術的成果や教育活動、規則の制定や改正、医⼯連携事業などを中⽴かつ公正に推進するために、役員・委員・部会員を対象として、利益相反事項の届出・開⽰を制度化いたします。これにより透明性を高め、学会活動の公平性を確保し、低侵襲⼿術のさらなる発展に寄与します。

本学会は、すべての会員が安⼼して学術活動・教育活動に参加できる環境を整え、得られた知⾒を社会へと正しく還元するために、COIの管理と周知徹底を今後も継続してまいります。